このページでは、入門者のために囲碁のルールを解説します
囲碁は難しくて奥の深いゲームですが、ルールはとてもシンプルなので、だれでもすぐに覚えることができます。囲碁についてなにも分からない方は、まずはここから始めましょう
囲碁(碁)は「碁盤(盤)」と「碁石(石)」を使って遊ぶゲームです。一番一般的な碁盤は、「19路盤」と呼ばれる縦横に19本ずつ線が引かれたものですが、それ以外にも「13路盤」や「9路盤」というのもよく使われます。このページの解説では、9路盤を使います。碁石には黒と白があり、二人の対局者が、碁盤の上の縦線と横線が交差した場所に、それぞれの色の石を交互に置いていって、ゲームを進めます。黒が必ず先手です。最終的にたくさんの陣地(「地」と呼びます)を作ったほうの勝ちになります
囲碁では、自分の石で相手の石を囲んで、相手の石を取り上げることができます。囲まないといけない場所は、「縦」と「横」だけで、「斜め」は関係ありません。また、碁盤の一番外側を使って囲ってもかまいません
次の図で、次に黒が
に打つと、それぞれの白石を取ることができます
打った後は次の図のようにそれぞれなります
縦横につながった一連の同じ色の石は一つのかたまりとみなされます。そのかたまりのすべての縦と横を囲うと、かたまりごと取り上げることができます
次の図でも、次に黒が
に打つと、それぞれの白石のかたまりを取ることができます
打った後は次の図のようにそれぞれなります
囲碁では、基本的にすでに石が置かれている場所以外ならどこにでも打つことができますが、例外が2つだけあります。1つ目が、「石を打った時、打った石自体が取られる形になる場所」です。これを「自殺手」と言います
次の図で、白が
に打つことはできません
打った場所の縦横に味方の石がある場合も、つながった一連の同じ色の石はひとつのかたまりとみなされ、そのかたまりが取られる形になる場所にも打てません
次の図の
に、白は打つことができますが、
次の図の
には、白は打つことができません
ただしいずれの場合にも、「石を打った時、相手の石を取ることができる場所」には打つことができます。なぜなら、相手の石を取りあげると、自分の打った石はもう取られる形ではなくなるからです
次の図の
には、白は打つことができます。
の黒石を取ることができるのを、確認してください
打った後は次の図のようにそれぞれなります。打った石やその石につながった一連の同じ色の石のかたまりが取り上げられることはありません
打つことができないもう1つの場所は、「石を打った時、1回前に自分が打った時と全く同じ盤面になる場所」です。これを「コウ」と言います
次の図で黒が
に打った後、続けて白が
に打つことはできますが、
次の図で黒が
に打って
の白石を取った後、続けて白が
に打つことはできません。また元の盤面に戻ってしまうことを、確認してください。コウはこのいつまでも終わらない繰り返しを防ぐために、ルールとして決められています
囲碁は地を作るゲームでした。では、どういう場所が自分の地になるのでしょうか?
次の図を見てください。
で示された場所は、縦と横を黒石で囲まれています。この場所が、黒の地になります。
が2つできたので、「2目」の地と呼びます
地を作るときには盤の一番外側も使ってかまいません
次の図を見てください。
で示された場所は、黒石と盤の一番外側で囲まれていますが、ここも黒の地になります。こんどは9目の地ができました
では、次の図ではどうでしょうか? 今度は先ほどと違い、黒地の中に白石が1つ入っています
この場合も、
で示された場所が、黒の地になります。なぜなら、この黒地の中の白石はすでに死んでいるからです。こういう石を「死石」と呼び、石の生死を「死活」と言います
では、どういう石が死んでいて、どういう石が生きているのでしょうか? 簡単に言うと、取ろうとしたら取れる石は死んでいて、取ろうとしても取れない石は生きています
まずは、次の図を見てください。この白は次に
へ黒に打たれると取られてしまいますので死んでいます。ちなみに、死石はわざわざ手を入れて取り上げる必要はありません
では、次の図はどうでしょうか? 実はこの白も死んでいます。例えば、黒が
に打つと、白は次に黒に
に打たれるのを防げません。白が
打って、
に打った黒を取ると、もう一度黒に
に打たれて全部取られてしまいます
では、さらに次の図はどうでしょうか? これは意外と簡単で、白は完全に生きています。なぜなら、黒がこの石を取るためには、
と
に打たないといけませんが、両方の手とも自殺手なので、打つことができません。このような区切られた地を「眼」と呼び、この白のような石は、「二眼」を持っていると言います。石が生きるためには、二眼を持つことが必要です。先ほどの2つの例は、一眼しか無かったので生きることができませんでした
最後です。次の図だったらどうでしょうか? この白は先ほどの図と違って、まだ一つのまとまった地しか持っていませんが、仮に黒に
に打たれれば
に、
に打たれれば
に打つことによっていつでも二眼を作れます。ですので、この石は何もしなくてもこのままの状態で生きています。この石も、すでに二眼を持っているのです
先ほど、生きるためには二眼が必要と書きましたが、1つだけ特別な例外があります
次の図を見てください。
の黒石と
の白石は、まだ眼を持っているとは言えません。二眼を持って生きるためにはそれぞれの相手の石を取ってしまわないといけませんが、そのためには真ん中の
を埋めていく必要があります。ところが、2つある
の内どちらか1つに打った後に、続けて残りのもう1つを相手に打たれると自分の石が取られてしまいます。これは黒も白も同じで、お互いに取りにいきたいけれども取りにいけない形になっています。こういう形を「セキ」と呼び、
の黒石と
の白石は両方とも「生き」となります
地を増やすことのできる手が無くなればパスすることができ、両対局者が連続でパスするとそこで対局は終了です。その後、勝敗の確認をするために地の計算をします。また、対局中にもう勝ち目がないと思ったら、自分の負けを宣言してゲームを終えることもできます(要するに「降参」です)。これを「投了」すると言います
最初にも書いたとおり囲碁は地の大きさを争うゲームですが、正確には次の4つの合計が大きい方の勝ちになります
1つ目は、盤上の地の大きさです。これは先ほど説明しました
2つ目は、取り上げた相手の石の数です。これを「アゲハマ(ハマ)」と呼びます
3つ目は、相手の死石です。盤上から取り上げたわけではありませんが、これもアゲハマと同じ扱いになります
4つ目は、「コミ」と呼ばれるハンデです。囲碁は黒から打ち始めますので、どうしても黒が少し有利になってしまいます。そのため、白にこのコミを与えることでバランスをとります。実際のコミの大きさはルール次第ですが、現在は6目半(6.5目)で打たれることが多いです。盤上に作ることのできない「半目」というのが少し不思議ですが、これは引き分けを避けるためによくコミに設定される数字です
では次の終局図で、一度計算してみましょう。この例では、コミは6目半、黒のアゲハマ(黒が取り上げた白石)が1目、白のアゲハマが2目とします
まずは死活を確認しましょう。
の黒石と
の白石は死石です
それを踏まえて地を数えます。黒は20目、白は18目です。
の1目は、黒石だけか白石だけに囲われているわけではないので、ここはどちらの地にもなりません。こういった場所を「ダメ」と呼びます
最後に全部を合計して、相手と比べます。黒は[地:20目]+[アゲハマ:1目]+[相手の死石:3目]の24目。白は[地:18目]+[アゲハマ:2目]+[相手の死石:2目]+[コミ:6目半]の28目半。白が4目半多いですから、白の勝ちとなります
以上で囲碁のルールの解説は終わりです。まだあやふやなところがあるかもしれませんが、ルールを覚えるには実際に囲碁を打ってみるのが一番! まずは、COSUMIの囲碁対局ゲームの6路盤に挑戦してみてください
最初は負け続けてしまうかもしれませんが、あせらずゆっくり打ち続けていけば、必ず勝てるようになります。上達のコツは、「一手一手を大切に打つこと」。考えるということをしないで適当に打ってても、強くはなれません。また、6路盤~8路盤の対局リプレイでは、あなたが打った悪手を指摘してくれることがありますので、ぜひそれを参考に自分の手を修正していってください。そして、6路盤で勝てるようになったら7路盤、8路盤と順に進んでいくのがおすすめです。8路盤で2回に1回勝てる棋力になれば、後は15路盤などのもう少し大きな碁盤に軽く慣れるだけで、ネット碁デビューも十分できると思いますよ!
このページでもすでにいくつか出てきましたが、囲碁には普段の生活で使わないちょっと変わった専門用語がたくさんあります。もしも、テレビの囲碁番組や棋書の中で意味の分からない単語が出てきたら、こちらのサイトで調べてみてください